早いところ身のまわりの倫理

早いところ、身のまわりの倫理の問題から

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話をすすめてみる。

私が言わなければ誰も言わないだろうから、
私が次のようなあたりまえのことを言うても、
何やら英雄の言葉のように響くかも知れないが、
だいいちに私は私の老母がきらいである。

恋愛でもやってみましょうか。

先日あんな、
だらしない手紙を差し上げ、
それから後で、
つくづく自分のだらしなさ、
青臭さを痛感して、
未だ少しも自分の形の出来ていないのがわかり、
こんな具合では、
もういちどはじめから全部やり直さなければなるまい、
けれども一体、
どこから手をつけて行けばいいのか、
途方に暮れて、
愚妻の皺の殖えたソバカスだらけの顔を横目で見て、
すさまじい気が致しました。

ニキビ宛名も何も書いて無い。

あなたの御関係なすってお出でになる男の事を、
或る偶然の機会で承知しました。

その手続はどうでも好いことだから、
申しません。

わたくしはその男の妻だと、
只今まで思っていた女です。

わたくしはあなたの人柄を推察して、
こう思います。

けれども私は、
与えられるものを黙って着ている主義であるから、
内心少からず閉口していても、
それを着て鬱然と部屋のまん中にあぐらをかいて煙草をふかしているのであるが、
時たま友人が訪れて来てこの私の姿を目撃し、
笑いを噛み殺そうとしても出来ない様子である。

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