寒山詩は読んだがお経の

寒山詩は読んだが、お経のようで面白くなかった。

なかに一句あり。

悠悠たる塵中の人、
常に塵中の趣を楽む。

云々。

悠悠たるは嘘だと思うが、
塵中の人は考えさせられた。

玉勝間にもこれあり。

世々の物知り人、
また今の世に学問する人なども、
みな住みかは里遠く静かなる山林を住みよく好ましくするさまにのみいふなるを、
われは、
いかなるにか、
さはおぼえず、
ただ人繁く賑はしき処の好ましくて、
さる世放れたる処などは、
さびしくて、
心もしをるるやうにぞおぼゆる。

これで失礼いたします。

けさは朝から不愉快でした。

少し落ち附いて考えてみたくなりました。

なんだか、
みんな不安になりました。

けれどもお気になさらぬよう。

失礼いたしました。

この手紙には、
御返事は要りません。

お大事に。

ニキビ余り女が熱心なので、
主人も吊り込まれて熱心になって、
女が六発打ってしまうと、
直ぐ跡の六発の弾丸を込めて渡した。

夕方であったが、
夜になって、
的の黒白の輪が一つの灰色に見えるようになった時、
女はようよう稽古を止めた。

私は、
外に出る時には、
たいていの持ち物は不恰好でも何でも懐に押し込んでしまう事にしているのであるが、
まさかステッキは、
懐へぶち込む事は出来ない。

肩にかつぐか、
片手にぶらさげて持ち運ばなければならぬ。

厄介なばかりである。